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学校体育施設の一般開放事業におけるDX化(生涯学習課)

1 学校体育施設の一般開放事業におけるDX化

(1)アイデアの概要

学校体育施設の一般開放事業をDX化(予約システム及びリモートロックの導入)により、セキュリティの強化と利用者、窓口業務、事業管理者の利便性を大幅に向上させる。

(2)現状分析・課題

すべてアナログ申請のため、利用者側、学校側、事業実施者(生涯学習課)の三方にとって、時間的制約、業務の煩雑化の問題が状態している。

現状
・学校開校時間に利用したい体育施設の学校事務所に行き、空き状況を確認
・空き状況を確認し、施設の予約申請書を記入、申請。
・利用許可証及び使用料金を納付する3連切符をもらう。
・料金を事前に納付し、利用当日は予め定めれた南京錠のNo.で鍵を入手
・鍵で体育館を開けて利用
・Logoフォームを活用した日誌を記載し、施錠。
・南京錠で管理されたBOXに鍵を入れる。
・利用料金に変更が生じた場合は、生涯学習課に別途手続き

課題
利用者(登録団体):
・利用したい学校に直接申込み(書類)、可能な時間帯は、平日日中のみ
・学校の担当者がいない場合は、後日改める又は、書類のみ提出し、後日書類を持ってくる必要がある。
・施設の空き状況などは、学校訪問時でないと確認できない
・予約の変更時も学校の開校時間に変更手続き、利用料金の変更が生じる場合は、生涯学習課窓口にて手続きが必要。

学校(学校事務、一部では教員):
・利用者が平日の出勤前の時間や時間休暇などを利用し、申請に来ているため、素早い手続きが求めれられることが状態化。
・通常の学校教育事務に加えた仕事による負担が生じている。
・属人化されている業務のため、担当がいないと対応できない。

事業実施者(生涯学習課)
・予約の申請状況などは、学校側で紙ベース管理されており、月初めに前月の申請や利用金額が届くこととなっており、現状を把握できていない。
・予約日の変更などによる利用金額の変更が生じた場合に生涯学習課で手続きが必要となり、利用者に窓口に来庁を依頼しての手続きが必要となり、利用団体によって使用料金の違う金額(減免団体等があるため。)の還付手続きなどの事務が煩雑化。
・年に1度、各学校の体育館の鍵を管理するBOXの南京錠のNO.を変えているが、セキュリティに不安を感じている。

(3)解決手段の概要説明・その他手法(サービス)の導入理由

解決手段
・24時間予約申請が可能な予約システムの導入
・その予約システムと連動したリモートロックの導入
・予約窓口(システム管理及び電話予約の受付)を生涯学習課に一本化などのシステムを生かした業務の効率化。

導入理由
予約システム及びリモートロックの導入により、
・24時間申請可能という利用者の利便性の飛躍的な向上
・予約成立時の度に利用者に発行される暗証番号(毎回違う番号)による鍵を管理するBOX解錠(解錠状況のログ)によるセキュリティの大幅な強化
他、上記で掲げた課題が解決することが可能であるため。

(4)期待される効果

・利用者の利便性の飛躍的な向上における町民サービスの向上
・施設の予約状況の見える化による効率的な施設利用
・効率的な施設利用による町民のスポーツ振興
・学校側の負担軽減による、教育現場の負担軽減
・利用率の向上による利用料金の収入増加

(5)懸念事項

・各学校における利用者(申請者)と対面でのやり取りが減り、どのような方が利用しているかが、学校で把握しにくくなる。(申請時の名簿等は各校に提供している。)
・システムの維持管理における予算の確保(利用料金の見直しなどによる財源確保がどの程度可能か。)

(6)他自治体事例・その他記載事項

・茨城県小美玉市
 同様の事例で利用者、学校側、自治体側の利便性の向上及び負担軽減

・静岡県磐田市
 同様の取り組みを進行中

2 小山町職員アイデアソンについて

本アイデアは、令和4年度小山町DX人材育成研修の一環として、参加者が考えたアイデアを公表するものです。その他のアイデアは、以下の一覧ページからご覧ください。

 

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